整備業界で生き残りたいなら、スキャンツールを“武器”にしろ。
ハイブリッド車のバッテリー診断とスキャンツール活用術

ハイブリッド車 バッテリー診断 アイキャッチ
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はじめに


近年、ハイブリッド車が急増しています。
環境意識の高まりや燃費の良さが評価され、家庭用車だけでなく商業車にも広がりを見せています。
このような背景から、今まで外注していた整備作業を内製化する動きが、整備工場や中古車販売業界で重要になっています。

特にハイブリッド車は通常のガソリン車とは異なるシステムを持ち、特別な設備や技術が求められるため、迅速かつ正確な診断が必要です。
そのため、スキャンツールの活用が不可欠です。

とりわけ、ハイブリッド車 バッテリー診断は、今や整備現場で欠かせない重要な作業となっています。
複雑なシステムを持つハイブリッド車では、故障の兆候を早期に察知し、迅速な対処を行うことが求められます。
特にバッテリーの劣化は走行性能や安全性に大きく関わるため、スキャンツールを活用した診断は不可欠です。

今回は、ハイブリッド車によくある故障事例と、それに対するスキャンツールの役立つ使い方についてご紹介します。

ハイブリッド車でポピュラーなトヨタの車両


1. ハイブリッド車の基本とよくある故障

ハイブリッド車の整備の基本、注意喚起のアイコン

ハイブリッド車は、ガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせて走行します。
これにより、燃費の向上やCO2排出量の削減を実現していますが、その複雑なシステムには故障のリスクもあります。
特によくある故障として、以下のようなものがあります。

  • ハイブリッドバッテリーの劣化: 長期間使用したバッテリーは充電能力が低下し、走行距離に影響を与えます。
  • 電動モーターの故障: モーターに異常が発生すると、車両の動力性能に直結します。
  • インバーターの故障: ガソリンエンジンと電動モーターをつなぐインバーターが故障すると、システム全体に影響を及ぼします。

これらの故障は、早期に発見し対応することで、修理費用を抑えることができます。


2. スキャンツールの役割と必要性

ハイブリッド車の診断において、スキャンツールは非常に重要な役割を果たします。
スキャンツールを使用することで、車両のコンピューターにアクセスし、故障コードや異常な動作を検出することができます。
特にハイブリッド車は、エンジンやモーター、バッテリーといった複数のシステムが連動しているため、故障を一目で見抜ける診断ツールが欠かせません。

スキャンツールは、以下のような診断を迅速に行うために必要です。

  • 故障コードの読み取り
  • バッテリーの状態チェック
  • モーターやインバーターの異常検出

3. ハイブリッドバッテリーの故障とその兆候

ハイブリッド車にとって、バッテリーは非常に重要な部分です。
バッテリーの故障や劣化は走行性能に直結するため、早期に兆候を確認して対応することが重要です。
以下のような兆候が見られた場合は、バッテリーの異常を疑う必要があります。

  • エンジンとモーターの切り替わりが遅い
  • 走行可能距離が急激に短くなった
  • 回生ブレーキの効きが悪い
  • 車両の警告灯が点灯

これらの兆候が現れた場合、スキャンツールを使って、HVバッテリーの電圧状態を詳しく確認することが重要です。


4. スキャンツールで行うハイブリッドバッテリー診断

ハイブリッド車のバッテリー診断には、特に「SOC(State of Charge)」というデータが重要です。
SOCは、バッテリーの充電状態を示す指標で、バッテリーがどれだけ充電されているかを%で表示します。
この情報を元に、バッテリーが正常に機能しているのか、充電能力が低下しているのかを判断します。

また、スキャンツールを使うことで、バッテリーの他のデータも確認できます。

例えば、バッテリーの各セルの電圧、温度、充放電サイクルの履歴などです。
これらのデータを解析することで、バッテリーの劣化具合や潜在的な故障の兆候を見つけることができます。

診断の流れは以下の通りです。

  1. スキャンツールを車両の診断ポートに接続
  2. 車両のシステムと接続し、故障コードやバッテリーの状態を読み取る
  3. バッテリーのSOC(充電状態)や電圧などのデータを表示
  4. バッテリーが交換すべき状態にあるか、またはまだ使用可能かを判断

5. スキャンツールを使ったバッテリー整備の流れ

スキャンツールを使ってハイブリッド車のバッテリー診断を行う様子

バッテリーの整備を行う場合、スキャンツールを使用して、バッテリーの充電状態や性能を確認することが重要です。
バッテリーが劣化している場合、以下のような手順で整備を進めます。

  1. バッテリー診断: スキャンツールでバッテリーのSOCや充電状態をチェック
  2. バッテリー交換: 必要に応じて、新しいバッテリーと交換
  3. 充電サイクルの確認: スキャンツールで新しいバッテリーが正しく機能しているか確認
  4. システムのリセット: 新しいバッテリーに合わせて、車両システムをリセット

このように、スキャンツールを使うことで、バッテリーの整備作業が効率的かつ正確に行えます。

もしスキャンツールを使った診断に不安があれば振興会の研修やスキャンツールメーカーの研修、電話対応可能な整備サポートサービスを使うことで初めてでも学習して正確な診断を行うことも可能になります。


6. まとめとスキャンツールの購入方法

ハイブリッド車にも対応するスキャンツールは、車両ごとの詳細なデータを把握し、迅速な診断・修理を行うために必要不可欠なツールです。
特に、ハイブリッドバッテリーの診断や電動モーター、インバーターのチェックが重要であり、スキャンツールを活用することで効率的に正確な診断作業を進められます。

スキャンツールには、使い方のサポートや修理サポートが整った製品を選ぶことが大切です。
これにより、ハイブリッド車だけでなく、輸入車や大型車、国産乗用車の整備作業も内製化でき、外注費用の削減や業務の効率化が進み、結果的に収益アップにつながります。

スキャンツールを購入する際には、まず関係のある部品商に相談するのが一つの方法です。
しかし、部品商が適切な知識を持っていない場合や、スキャンツールの取り扱いが少ない場合もあります。

そのような場合は、自分でしっかり調べてオンラインでより良いものを選ぶことをおすすめします。
オンラインであれば、詳細な情報やレビューを参考にしながら、自分に合ったスキャンツールを選ぶことができます。

スキャンツールの導入を通じて、業務の内製化が進み、より多くの車両に対応できるようになり、効率化と収益向上を実現することができます。


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元トヨタ系ディーラー工場長が発信する整備士ブログ。
資格:トヨタ検定1級/自動車検査員。
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