【まいど!】元トヨタ系工場長が語る
車検前にこっそりやっとけ!プロの裏技チェック10選(失敗談つき)

車検前に確認したいプロの裏技チェックリストをイメージしたタイトル画像
車検前に確認したいプロの裏技チェックリストをイメージしたタイトル画像

はじめに

まいど!元トヨタ系ディーラー工場長、整備士歴13年の私です。
今回はちょっと肩の力を抜いて読める、車検前に役立つプロの裏技チェック10選をお届けします。

「え、こんなことで車検落ちんの?」とか「そんなん知らんわ!」という小ネタも交えながら、ユーモアを加えてお話しします。
失敗談もたっぷりなので、「人のフリ見て我がフリ直せ」感覚で気楽に読んでください。


1. エンジンオイル量と状態

基準ポイント

エンジンオイルゲージを点検してオイル量と状態を確認する整備士
  • オイル量が「ゲージの規定範囲」から外れていると減点対象。
  • オイルが真っ黒・ドロドロの場合、交換を怠っているとみなされマイナス評価。
  • においもチェックポイントで、ガソリン臭が強ければ燃料が混入しているサイン。これはエンジン内部のトラブルに直結するため要注意。

点検のコツ(裏技)

  1. 車をしっかり暖気 → エンジン停止後、数分置く。
  2. レベルゲージを引き抜き、ウエスで拭いてから再度差し込み、正確な油量を確認。
  3. 光に透かして色や粘度を観察。乳白色っぽい場合は冷却水混入の可能性、焦げ臭い場合はオイル劣化が進行している証拠。

失敗談から学ぶ

  • ケース1:ゲージにまったくオイルがつかない → 実際に「オイル下がり」が進んでおり、エンジン焼き付き寸前で緊急入庫。定期的な確認を怠った典型例。
  • ケース2:「エンジン音がうるさい」と相談 → 調べると長期間オイル交換せず。金属音がカラカラ響く状態になっており、部品摩耗が進んでいた。オイル管理の重要性を物語るケース。

まとめ
エンジンオイルは「クルマの血液」と呼ばれるほど大切な要素。
量・状態・においの3点チェックを習慣にすれば、大きなトラブルを未然に防げます。
点検はシンプルでも、実際の効果は絶大です。


2. バッテリー状態

基準ポイント

  • エンジンの始動性:セルモーターの回りが鈍い、クランキングが重たいのは要注意。
  • 電圧不足:12.6Vが満充電の目安。基準より低ければ劣化が進んでいるサイン。特に12.4V以下は交換を検討すべき状態。

点検のコツ(裏技)

  1. 電圧測定:テスターを用意し、エンジン停止時のバッテリー電圧を確認。12.4Vを切るようなら要注意。
  2. エンジン始動時の挙動:セルを回した瞬間にメーターやライトが一気に暗くなる場合、バッテリーの寿命が近い。
  3. 使用年数:一般的に2〜4年が交換目安。走行距離や使用環境で寿命は大きく変動する。真夏・真冬は特に負担が大きい。

失敗談から学ぶ

  • ケース1:「検査場でセルを回したら“カチカチ…”と音だけでエンジンかからず」→ そのまま牽引車で帰宅。点検不足の典型例。
  • ケース2:「まだ動くやろ」と油断していたら、出先でバッテリー上がり。結局レッカー呼びで高くついた。
  • 車検や点検は「運試し」ではなく、事前準備がすべて。バッテリー上がりはパチンコより高確率で起こると思った方が安全。

まとめ
バッテリーは“車の心臓”ともいえる部品。
元気がなくなると始動トラブルだけでなく、電装品全体に悪影響を及ぼします。
電圧チェックと年数管理をセットで行い、安心して検査場に臨みましょう。


3. ブレーキ残量

基準ポイント

  • パッド残量1mm以下は即アウト。車検では絶対に通らない。
  • ディスクローター:表面の溝や段差が深い場合も減点対象。パッドだけでなくローターも一緒に摩耗していることが多い。
  • 左右差:片減りしていると制動力のバランスを崩し、検査で指摘される場合がある。

点検のコツ(裏技)

  1. ホイールの隙間から目視:スポークが開いたデザインならパッド残量が見える。
  2. 厚みの目安:新品は約10mm前後。残り3mm以下なら交換を検討すべき。
  3. 金属音や振動に注意:ブレーキを踏んだ時にキーキー、ゴリゴリと音がするのは残量不足やローター摩耗のサイン。
  4. 安全第一:残量は「車検に通るかどうか」ではなく「止まれるかどうか」で判断すべき。

失敗談から学ぶ

  • ケース1:「キーキー鳴るけどラジオのノイズかな?」と放置 → 実際はパッドが金属に到達しており、検査場でストップ。
  • ケース2:ブレーキ残量を軽視 → 減速距離が伸びて危険走行に。止まらない車はただの鉄のかたまりでしかない。

まとめ
ブレーキは「走る・曲がる・止まる」の中で最も命に直結する部分。
残量1mmは“寿命”ではなく“事故予告”と心得ましょう。
ホイール越しの簡単チェックを習慣にすれば、安心して車検もドライブも迎えられます。


4. タイヤ摩耗・ひび割れ

スリップサインが露出した摩耗タイヤと車検で不合格になる例

基準ポイント

  • 溝の深さ:1.6mm以下は即アウト。スリップサイン(溝の中にある横の突起)が露出していると車検不合格。
  • ひび割れ:ゴムの劣化が進むと細かいクラックが入り、最悪の場合バーストの危険。
  • 偏摩耗:内側だけ・外側だけ極端に減っている場合も要注意。足回りのアライメント異常が隠れていることもある。

点検のコツ(裏技)

  1. 10円玉で溝チェック:10円玉を溝に差し込み、平等院鳳凰堂の「屋根」が完全に見えたら残り約2mm。交換時期の目安。
  2. 内側を覗き込む:外側だけでなく、内側・中央の摩耗具合も確認。特に内減りは見逃されやすい。
  3. 側面の状態:小さなヒビでも進行すると強度低下につながる。高速走行では命に関わるトラブルに直結。

失敗談から学ぶ

  • ケース1:外側はまだ溝があるように見えて安心 → 実は内側はツルツルで検査落ち。
  • ケース2:「まだ山ありますよ!」と自信満々に言っていたが、確認したのは外側だけ。例えるなら“前髪だけ整えて後ろがボサボサ”の状態。検査員にはすぐ見抜かれる。

まとめ
タイヤは車と道路をつなぐ唯一の接点。
摩耗や劣化を軽視すると、制動距離の延長やバーストにつながりかねません。
外見に惑わされず、溝・ひび・内側チェックを習慣にしましょう。


5. ワイパー・ウォッシャー液

基準ポイント

  • ワイパー:拭き取りにムラがある、ビビリ音がする、ゴムが裂けている場合はNG。
  • ウォッシャー液:液が出ない場合も不合格。ノズルの詰まりやポンプ不良も確認対象。

点検のコツ(裏技)

  1. ワイパーゴムの弾力チェック:端を軽く触って、しなやかさが残っているか確認。硬化している場合は早めに交換。
  2. ウォッシャー液の選び方:必ず凍結防止入りを使用。夏は虫汚れ対応、冬はマイナス対応の製品がおすすめ。
  3. 噴射位置の調整:ノズルの角度がズレているとフロントガラスにうまくかからない。点検前に調整しておくと安心。

失敗談から学ぶ

  • ケース1:水道水だけを入れていた → 冬場に凍って噴射できず、検査官が首をかしげる羽目に。
  • ケース2:「水で十分やろ」と思っていたら、冬の朝に出るのはウォッシャー液ではなく“氷の噴射”。笑い話で済めばいいが、実際は前が見えず危険運転。

まとめ
視界確保は安全運転の基本。
ワイパーとウォッシャー液は「安い部品だから後回し」ではなく、「安全を守る一番の基本装備」と考えましょう。


6. 灯火類

基準ポイント

  • 点灯状態:ヘッドライト・ウインカー・ブレーキランプなど、どれか1つでも切れていればNG。
  • 色の統一:左右で色が違うバルブは減点対象。特にヘッドライトが片方だけ白っぽく、片方が黄ばんでいるとアウト。
  • 光軸:光の方向がずれていると検査不合格。夜間走行でも対向車を幻惑し危険。

点検のコツ(裏技)

  1. 壁に照らして確認:車を壁の前に停め、ライトを点灯。左右の高さ・光の広がりを比べるだけで簡易チェック可能。
  2. バルブ交換は左右同時に:片方だけ新品にすると色が変わりやすく、不揃いで指摘されることがある。
  3. LED化の注意:カットラインが出ない製品は検査に通らない場合がある。信頼できる規格品を選ぶことが大切。

失敗談から学ぶ

  • ケース1:安価なLEDに交換 → カットラインが出ず、検査官が首を振って不合格。
  • ケース2:光軸調整を怠ったまま → 対向車を眩惑する“迷惑ライト車”になり、検査でも当然落とされる。
  • 車は「目が合わない」と怖い存在。視界を確保するためにも、灯火類は正しく点灯・正しい方向であることが絶対条件。

まとめ
灯火類は“車の目と合図”。
切れや色違い、光軸ズレは安全性を損ない、検査不合格にも直結します。
事前に壁を使った簡易チェックで、不安要素を取り除いておきましょう。



7. マフラー・排気系

基準ポイント

  • 騒音基準値
    • 平成22年(2010年)3月以前登録車:96dB以下
    • 平成22年4月以降登録車:94dB以下
    • 平成28年(2016年)10月以降の新型車:82dB以下
      ※回転数を規定値に合わせて測定され、基準を超えると即不合格。
  • 穴あき・腐食:排気漏れがあると不合格。特にサイレンサーや溶接部が劣化しやすい。
  • 排ガス数値:CO・HCなどの排出ガスが基準を超えている場合もアウト。触媒やO2センサーの劣化が原因になることが多い。

点検のコツ(裏技)

  1. 新聞紙テスト:マフラー出口に新聞紙を近づける。正常なら押し返されるが、穴があると吸い込まれる動きが出る。
  2. 音と振動の観察:アイドリング中に“プシュッ”や“ボボボ”という不規則な音があれば排気漏れの可能性大。
  3. 社外マフラー:保安基準適合(JASMA認定や車検対応表示)であるか必ず確認。安価な海外製は基準外のことも多い。

失敗談から学ぶ

  • ケース1:タイコに小穴が開いて“プシュッ”音 → オーナーは「気のせい」と言い張ったが、検査官に即バレで不合格。
  • ケース2:爆音マフラーに交換 → 持ち主は「サーキット気分」だったが、車検場では“退場音”。規制値を超えた時点でアウト。

まとめ
マフラーは“音と排気”を制御する安全・環境部品。
わずかな穴や音量の変化でも車検に落ちる可能性があります。
定期的なチェックで、静かでクリーンな走行を心がけましょう。


8. 下回りオイル漏れ

車の下回りからオイルがにじみや漏れとして確認できる様子

基準ポイント

  • にじみ程度:表面がしっとり濡れている程度なら「経過観察」と判断される場合もある。
  • 漏れ(滴下):ポタポタ垂れるような状態は即NG。車検不合格の代表例。
  • 部位ごとの違い:エンジン・ミッション・デフ・パワステ・ショックアブソーバーなど、どこからの漏れかも検査官はチェックする。

点検のコツ(裏技)

  1. ダンボールテスト:駐車場にダンボールを敷き、翌日確認。
    染みが広がっていたり液が垂れていれば要修理。
  2. オイルの種類で判断
    • 黒っぽい → エンジンオイル
    • 赤系 → ATF(オートマオイル)
    • 黄〜透明 → ブレーキフルードやパワステオイル
    • 透明で甘い匂い → 冷却水(LLC)
      漏れの種類で修理内容や費用も大きく変わる。
  3. 定期洗浄も有効:下回りを洗っておくと、にじみと本格的な漏れを見分けやすい。

失敗談から学ぶ

  • ケース1:リフトアップした瞬間、オイルが“ポタポタ”… → 検査官の顔に直撃して即不合格。
  • ケース2:少しのにじみを「大丈夫やろ」と放置 → 実際はシール劣化が進行しており、走行中に大量漏れに発展。修理費が倍増
  • 車検場で浴びる“オイルシャワー”は追加サービスでも演出でもなく、ただの失格コース。

まとめ
オイル漏れは「にじみ」か「漏れ」かで合否が分かれる大事なポイント。
早めの点検と補修で、車検トラブルも修理費増大も防げます。


9. シートベルト・警告灯

基準ポイント

  • 警告灯:エンジンチェックランプ(MIL)、エアバッグ警告灯、ABS警告灯などが点灯したままの場合は即不合格。
  • シートベルト:巻き取り不良やロック機構の不具合もNG。特に運転席・助手席は厳しく確認される。
  • 改造や取り外し:シートベルトを外していたり、非純正品で基準を満たさない場合も対象。

点検のコツ(裏技)

  1. ロック確認:勢いよく引っ張って、しっかりロックするかチェック。
  2. 巻き取り具合:ベルトがスムーズに戻らない場合、ホコリや汚れの影響が多い。清掃や潤滑剤で改善することも可能。
  3. 警告灯チェック:キーON時に一度点灯し、その後消灯するか必ず確認。点きっぱなしは不具合の証拠。

失敗談から学ぶ

  • ケース1:「警告灯、ずっと点いてたけど気づかんかった」 → 検査官も苦笑いしつつ、当然不合格。
  • ケース2:シートベルトの戻りが遅いまま → 車検時に指摘を受け、結局交換となり余計な出費に。
  • 警告灯を“見えんふり”するのは、ラーメンを残して「完食しました!」と言い張るようなもの。検査官には絶対通用しない。

まとめ
シートベルトと警告灯は「車の安全基準の基本中の基本」。
走る・曲がる・止まる以前に“命を守る装備”です
普段からチェックしておけば、検査でも安心して臨めます。



10. 書類の準備

基準:
車検時に必ず必要なのは以下の書類です。
いずれかが欠けると手続きが進まないため、事前確認は必須です。

  • 車検証
  • 自賠責保険証明書
  • 納税証明書

ポイント:

  • コピーは不可。原本を必ず持参。
  • 書類の順番を揃えて封筒にまとめておくと、窓口での手続きがスムーズになります。

裏技:

  • 事前に「車検用チェックリスト」を作っておくと安心です。
  • 特に納税証明書は、オンラインで取得できる場合もあるので、直前に確認しておくと忘れ防止になります。

失敗談:

  • 納税証明書を忘れて、結局「また来週」と帰宅したことがあります。
  • 書類忘れは、整備士でいうと“確認テストで名前を書き忘れる”レベルの凡ミス。
    事前準備で避けられるミスなので、必ず封筒でまとめてチェックしておくのがおすすめです。

まとめ

車検は「点検の祭典」。
普段から整備しておけば慌てないし、笑い話で済むトラブルもある

「まだ大丈夫やろ」で落ちるより、「やっといて良かった!」で終わりましょう。

今回の記事は箸休め程度に書いてみました。笑

追い込まれすぎて何も出てこなかったのは内緒の話です笑

本人としては自身の事について書いているブログがあるのでそっちみてほしいです笑

一般的な整備士の方がどの様な経験をしているかはわかりませんが僕はハッキリ言って出来がよかったわけでなく周りの方々のおかげで工場長になれました。

色々とやらかしてしまった整備士時代を経験したのでここには書けないことが多いのですが。笑

なんだかんだ支えてくれる人がいるから続けられてるんだと思います。

ここからお楽しみはまた次回ということで…笑


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元トヨタ系ディーラー工場長が発信する整備士ブログ。
資格:トヨタ検定1級/自動車検査員。
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