スキャンツールを活用したディーゼル車インジェクター診断とID登録の方法

ディーゼル車のインジェクター診断とID登録に関するアイキャッチ画像
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クルマの調子が悪いと感じたとき、原因のひとつとして「インジェクター」の不具合が考えられます。
燃料を適切に噴射できていないと、エンジンのパワーダウンや燃費の悪化につながることも。
今回は、スキャンツールを活用したインジェクターの故障診断とID登録について、解説します。


1. はじめに

1-1. インジェクター診断・ID登録の重要性

インジェクターはエンジンの燃料噴射をコントロールする重要な部品。
異常が発生すると、アイドリング不調やエンジン警告灯の点灯、加速時のもたつきなどの症状が現れます。
適切な診断と調整を行うことで、エンジンの性能を維持し、無駄な修理費用を抑えることができます。

1-2. スキャンツールを活用するメリット

スキャンツールを使うことで、インジェクターの状態をデータで確認し、的確に故障診断が可能になります。
また、新品交換やECUリセット後に必要なID登録も、スキャンツールを使えばスムーズに完了します。


2. インジェクター故障診断

2-1. 故障コード(DTC)の確認

まずはスキャンツールを車両に接続し、故障コード(DTC)をチェックしましょう。
インジェクターに関連するエラーコードが出ている場合、具体的なトラブルの原因を特定できます。

主なインジェクター関連DTCコードの例:

  • P0201〜P0204(各気筒のインジェクター回路異常)
  • P0300(ランダムミスファイア)
  • P0171/P0174(燃料噴射のリーン状態)

これらのコードをもとに、配線やインジェクター本体のチェックを進めます。

2-2. データ表示の活用

DTCコードだけでなく、スキャンツールのデータ表示機能を使うことで、インジェクターの詳細な状態をリアルタイムで確認できます。

チェックポイント:

  • 燃料噴射量や補正値が異常に高い/低い
  • 気筒ごとのバランスが崩れている
  • アイドリング時と加速時の変化

異常が見られる場合、インジェクターの清掃や交換が必要になることがあります。

2-3. インジェクター作動テスト

スキャンツールには、インジェクターの強制駆動テストが可能なものもあります。
この機能を使えば、エンジンを停止した状態でもインジェクターを作動させ、噴射音や燃料の噴出状態を直接チェックできます。

交換が必要な症状の見極めポイント:

  • 作動音がしない(電気的な不具合の可能性)
  • 燃料が適切に噴射されていない
  • 一部の気筒だけが異常を示している

3. インジェクターID登録

3-1. ID登録が必要なケース

インジェクターを新品に交換した場合や、ECUのリセットを行った場合は、必ずインジェクターIDを再登録する必要があります。

G-SCANでのインジェクターID登録ステップ1:診断メニューからインジェクターを選択

ID登録が必要な主なケース:

  • 新品インジェクター交換時
  • 既存インジェクターの位置変更時
  • ECU交換後

3-2. スキャンツールを使用したID登録手順

G-SCANでのインジェクターID登録ステップ2:IDを入力して登録を実行する画面
  1. スキャンツールをOBD2コネクターに接続し、診断メニューを開く
  2. 既存のインジェクターIDを確認し、新しいインジェクターIDを入力
  3. 登録後、エラーコードが消えていることを確認
  4. エンジンを始動し、スムーズに動作するかチェック

ID登録を忘れると、燃料補正が正しく行われず、エンジン不調の原因になるので注意しましょう。

3-3. ID登録後のチェック

ID登録が完了したら、次のポイントを確認します。

  • エンジン始動時のスムーズさ
  • スキャンツールでのデータモニター(補正値や噴射量)
  • 実際の走行でのフィーリング(アイドリングや加速のスムーズさ)

4. トラブルシューティング

ID登録が完了しない場合

  • スキャンツールのソフトウェアが最新か確認
  • メーカー指定の手順通りに操作しているか見直す
  • ECUのエラーメモリーをクリアして再試行

スキャンツールが通信できない場合

  • OBD2コネクターの接触不良をチェック
  • バッテリー電圧が低下していないか確認
  • 別のスキャンツールで試してみる

登録後もエンジン不調が続く場合

  • インジェクター自体が故障していないか再確認
  • 燃料ラインやポンプの不具合も疑う
  • ECUの学習機能をリセットしてみる

5. まとめ

スキャンツールを使ったインジェクターの診断・ID登録は、エンジンの正常な燃焼を維持するために重要な作業です。
正しく診断し、適切な対応をすることで、快適なドライビングが可能になります。

ポイントのおさらい:

  • DTCコードとデータ表示を活用し、正確に診断する
  • 強制駆動テストでインジェクターの動作をチェック
  • ID登録を忘れずに行い、燃料補正を最適化する

スキャンツールをうまく活用して、よりスムーズで確実な整備を行いましょう!


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元トヨタ系ディーラー工場長が発信する整備士ブログ。
資格:トヨタ検定1級/自動車検査員。
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